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産婦人科で多い質問をまとめてみました。参考にしてください。

妊娠かどうか
市販の妊娠検査薬で検査してみる
陰性:1-2週間後にもう一度試してみる
陽性:妊娠はほぼ確実
一番最後の生理が始まった日から280日後が暫定的な分娩予定日です。 なかには流産や子宮外妊娠など異常妊娠もありますので、早めに産婦人科受診をお勧めします。中絶を希望される場合妊娠12週(12週間後)より手術が難しく なり料金も高くなります。妊娠22週を越えると手術はできなくなります。当院では中絶は行っていません。                 
生理不順
生理の周期は25-42日ぐらいが標準です。特に42日以上の人は不妊症の原因にもなるので婦人科受診をお勧めします。少なくとも3ヶ月に1回はきちんとした生理がないと 子宮が小さくなりなかなか妊娠できなくなる事もあります。 代表的な生理不順の二つを説明します。
視床下部性排卵障害 (痩せていてる人に多いタイプ):ダイエット・転職・引っ越し ・ストレス等が原因で排卵が規則正しく行われず、生理周期が遅れる 帯下は少な目 。 月経は脳の奥深くにある視床下部から放出されるホルモン(視床下部性ホルモン)が脳下垂体を刺激し、さらにその脳下垂体ホルモンが卵巣を刺激し排卵をうながすこと により排卵がおこり規則的な月経となります。この為視床下部性ホルモンは、月経周 期の基本となります。若い人の月経不順の半数近くは視床下部性ホルモン低下による 排卵障害と考えられています。また視床下部は、摂食中枢と密接な関係ももっております。
多嚢胞性卵巣(体格がよく体毛の濃い人に良くあるタイプ):初潮より不順で月経以 外の不正な出血があり体毛も濃い人 ※視床下部性排卵障害は全体的にホルモンが低めですが、多嚢胞性卵巣とはむしろホ ルモンが高めでです。 また超音波検査をすると途中まで育った小卵胞が多数認められ ます。月経不順やホルモン異常の有無で重症度を判断します。 軽度:排卵障害はある もののホルモン異常の無い人。中等度:黄体化ホルモンが高い人。 重度:男性ホルモ ンも高い人。軽度の人は、排卵さえすれば不妊症の原因とはなりません。 しかしながらホルモン異常の高度な人は排卵を誘発してもなかなか妊娠しない場合があります。
原因と病態:いろいろな説がありますが、現在最も有力とされているのは、思春期に 何らかのストレスが加えられた時に副腎より過剰なホルモンが分泌されそれが脳下垂体を刺激し脳下垂体ホルモンの分泌を促進させ卵巣を刺激し卵巣から副腎をと刺激す る悪循環の繰り返しのパターンが作られたと考えられています。
出血
不正出血で受診される患者さんの多くは中間期出血です。基礎体温を付けて排卵前後のみに 出血を認める場合異常出血でないことがあります。しかし閉経後の出血や中間期以外に起こる出血は異常出血と考えた方が良いと思います。
下腹部痛
排卵日に下腹部が痛くなる事は普通の人でもあります。性交時に突き上げるような痛みがあれば子宮内膜症が疑われます。お腹が膨らんで痛みを伴う場合卵巣嚢腫や子宮 筋腫が考えられます。
排尿の痛み・頻尿
排尿時、特に最後の方で痛みがあったり尿が濁っていたり頻尿(トイレが近い)があ る場合膀胱炎の可能性が高いと思います。検査は簡単で抗生物質の投与にてすぐに 良くなるので早めに見てもらいましょう。抗生剤は医師の処方が必要です。
帯下(おりもの)・外陰部の痒み・外陰部の痛み
白い帯下(チーズみたい)で痒みを伴う様であればカンジダ膣炎が疑われます。市販 の塗り薬で様子を診てはどうでしょうか? 黄色い帯下で小さな泡がある場合トリコモナスなどの性病の可能性もあります。また 臭いを伴う場合は細菌感染の可能性もあります。婦人科受診をお勧めします。 おりものが多く足の付け根に押さえると痛いしこりを触れる時はクラミジア(性病)が疑わ れます。痛みがある場合はカンジダ膣炎やヘルペス外陰炎が特に疑われます。
更年期障害
閉経を迎えると女性の身体に変化がおきます。腟の乾燥感(うるおいが無くなる)等 はほぼ必ずと言っていいほど起こります。 これらは女性ホルモンが分泌されなくなる 事により起こります。 日本婦人科学会生殖・内分泌委員会より更年期の評価表が発表されました。
1.顔や上半身がほてる(熱くなる) 2.汗をかきやすい 3.夜なかなか寝付かれない 4.夜眠っても目を覚ましやすい 5.興奮しやすく、イライラすることが多い 6.いつも不安感がある 7.ささいなことが気になる 8.くよくよし、ゆううつなことが多い 9.無気力で、疲れやすい 10.目が疲れる 11.ものごとが覚えにくかったり、物忘れが多い 12.めまいがある 13.胸がどきどきする 14.胸がしめつけられる 15.頭が重かったり、頭痛がよくする 16.肩や首がこる 17.背中や胸が痛む 18.手足の節々(関節)の痛みがある 19.腰や手足が冷える 20.手足(指)がしびれる 21.最近音に敏感である
以上は日本人の為に最近作られた評価表でどれくらいで治療が必要かなどは検討され ておりませんが、あてはまる項目が多い人は更年期障害の可能性が高いと言えます。 1.2.はホルモン補充療法が大変良く効きます。ホルモン補充療法は更年期障害の治療 以外でもコレステロールを減少させたり骨粗鬆症の予防、肌のコラーゲンの減少を防ぐなど美容にもすぐれ 当院では積極的にお勧めしております。昨年より3ヶ月処方も 保険適応になり通院もあまり負担にならなくなりました。
避妊の相談
避妊法としてコンドーム、経口避妊薬(ピル)、避妊リングが良く用いられます。経 口避妊薬ではホルモン量を押さえたミニピルが発売されましたが、医師の処方が必要です。コンドームが破れた等の事後の避妊にロシア法と言う方法がありますが、当院を含め殆どの施設で行っておりません。避妊リングは1度挿入すると2-3年有効ですが リング挿入中にも関わらず妊娠する事があります。
性病
性交渉により感染する病気で有名なものとしてエイズ、梅毒、クラミジア、淋病、せ んけいコンジローマ、ヘルペス等があります。 主な症状を記述します。 エイズ:1ヶ月以上続く下痢、急激なやせ、免疫力の低下 梅毒:水泡~腫瘤、リンパ腺の腫れ クラミジア:帯下、鼠径リンパ腺の腫れ(押さえると痛む) 淋病:黄色い膿のような帯下 せんけいコンジローマ:外陰部に出来た粒状の腫瘤 ヘルペス:水ぶくれやそれがつぶれたようなできもの さわると痛い。
妊娠中(妊娠している可能性がある)の薬や放射線の影響
不妊治療と妊娠排卵後4週くらい(生理が2週間遅れている状態)までであれば薬や放 射線影響で奇形児が生まれる可能性殆どはありません。またその後においても風邪薬 や痛み止めを通常量飲むことも殆ど心配ないでしょう。胸のレントゲンや歯科レント ゲンも問題ないでしょう。 体外受精で妊娠された場合の胎児奇形率は約1.5%と報告されております。普通の妊 娠は約1%で殆ど変わらないと考えられております。とりわけ体外受精特有の奇形は ありません。
基礎体温で排卵日がわかるか?
基礎体温を付けて今日や明日が排卵日とかは分かりません。実際高温相になってから あの日が排卵日だったのかが分かるくらいです。何故大切なのかは2相性になっているか、高温相が十分持続しているか、排卵日付近に性交しているか等を知るためです 。

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